低糖質DIETは安全か?
もくじ
低糖質ダイエットしたいけど「低血糖」が心配
「低糖質DIETしたいけど低血糖が怖い・・・」
こんな質問をいただきました。
確かに低糖質ダイエットは糖質を摂取しないから「低血糖になってしまうのかも」って思いがちですよね。
今回はそんな心配を払拭する為に低糖質ダイエットと低血糖の関係をご説明します。
低血糖とは?
低血糖とは血糖値が正常範囲以下にまで下がった状態のことをいい、冷や汗、動悸、意識障害、けいれん、手足の震えなどの症状があらわれます。
一般的には血糖値が70mg/dL以下のことを低血糖症と言います。
血糖値が下がると、空腹感、過食、だるさ、冷え、肩こりや頭痛、などの不定愁訴とされているような症状から、手汗、動悸、手の震え、息切れ、不安感、焦り、イライラ、神経過敏などの症状が出てしまう人や最悪の場合、けいれんや昏睡状態が起こってしまう人もいます。
低血糖って簡単になるの?
大丈夫!低血糖は簡単にならない
何らかの外的要因で一時的に血糖値が下がる事はありますが、だからといってそれが低血糖とは言いません。なぜならば下がった血糖値を上げようとして体の様々な仕組みが即座に対応し、血糖を補充して血糖値を上げようと働いてくれるからです。
血糖値を上げる仕組み
体の中では代謝のバランスを整えるためにいろいろな種類のホルモンが働いています。 その中で血糖値を上げるホルモンがあります(自動血糖値上昇機能)
血糖は人間が生きていく為に不可欠であるため、身体の中では血糖値を下げる働きのあるホルモンよりも上昇させる働きのあるホルモンの方が多く存在します。
- グルカゴン
- コルチゾール
- アドレナリン
- ノルアドレナリン
- 成長ホルモン
そのため血糖値が少しでも下がるとこれらのホルモンが総動員され必死になって血糖値を上げようとしてくれます。 ゆえに血糖値が少し下がった位じゃ全然平気ですし、 口から摂取する糖質を制限したところで低血糖状態になる事なんて無いのです。
低血糖状態になるケース
ではどういった状態になると低血糖状態になるのか?
普段健康な人が低血糖になるシチュエーションは大きく分けて2つ
- とてつもなく大きな力が働く場合
- 悪い状況が4つ以上重なった時
この2つが挙げられます。 もしあなたがこの2つの状況のどちらに陥った場合、身体が一気に冷え始め、思うように体が動かなくなり、痺れ震えが起き始めるでしょう。 そうならない為にこの2つの状況を詳しく説明します。
①大きな力とは
血糖値を下げるホルモン剤「インスリン」を注射することで強制的に血糖値を下げることが可能になります。
たまに医療ミスや殺人事件でインスリン製剤を大量に 注射され殺害されたと言うニュースを聞いたことがあると思いますがこれこそ強制的にインスリンを打ち込んで血糖値を大幅に下げすぎてしまったが故に低血糖状態になり死亡したと言う事例です。
もちろんインスリン製剤を使っていない健康体のあなたはこの心配をする必要は全くありません。
② 悪い状況が4つ重なる場合
通常の健康な人が 低血糖になる場合というのがこの4つが重なったタイミングで症状が出る可能性があります
- 低糖質の食事をしながら
- 激しい運動をして
- 運動後に栄養補給(食事)なし
- 半身浴やサウナに行く
低糖質の食事をしていると体に糖質の備蓄無し言う状況です。その状況下で激しい運動をし、尚且つ運動後の食事(補給)をしないまま更に半身浴やサウナ等のカロリー消費をしてしまうと、さすがの自動血糖生成機能も糖質の生産が間に合わず、低血糖状態に陥ってしまうんです。
低血糖には滅多にならない
大丈夫!①〜④は重なる事は滅多に無い
確かに低血糖は怖いですが、冷静に考えてみて下さい。上記の悪い状態が4つ重なる状態って今までの人生でありましたか?一般の人は絶対に無いと思います。実際私は今までの人生で5回ほど低血糖の経験がありました。それはボディービル大会に出る際の激しい減量生活の際に悪い状況が重なったと言うことがあったからです。
なので心配しないで下さい。あなたは大丈夫!低糖質ダイエットやっているだけだったら絶対に低血糖になりません。故に「低糖質DIETは低血糖になるから危険だ」と言う考えは間違いであると言う事が分かって頂けたと思います。
だから安心して低糖質ダイエットをスタートさせてくださいね